映画『スタンドバイミー』は、名作、傑作とよく言われますが、なぜ名作なのか、その理由と魅力について調べてみました!
『スタンド・バイ・ミー』を見てみて、どこが名作なんだろう?と思った方はぜひ、名作と言われる理由を知ってもう一度見てみてほしいですね♪
名作と言われると同時に、つまらない、おもしろくない、何がおもしろいのか、という声もまとめていますよ。
『スタンド・バイ・ミー』がなぜ名作なのか、調べてみましたので、ぜひチェックしてください!
『スタンドバイミー』が名作と言われる理由と魅力
12歳という特別な年齢の体験
スタンド・バイ・ミー 観た!
名作といわれる理由が分かった。すげーいいぞ pic.twitter.com/qYkKHQe68S
— 伊瀬ハヤテ (@isehayate0108) February 8, 2021
『スタンド・バイ・ミー』に登場するゴーディ、クリス、テディ、バーンの4人は、中学校入学を控えた12歳です。
12歳は、
- 子どもから大人になる年齢、
- 自分という存在が確立され他者と自分は違うのだと気づく年齢、
- 外の世界に出たいと興味を持ち始める年齢
です。この時期の子どもたちは、痛い思いや辛い思いをしながらでも大人になるために一歩踏み出します。
皆さんも、この時期のことを思い出してみると、親や友だちとの関係や自分の考え方に変化が起きていた時期なのではないでしょうか。
いずれにしても、12歳という繊細な時期の子どもたちの心の動きと成長を、これほど美しくわかりやすく描いた映画は、『スタンド・バイ・ミー』のほかにはないと思うのです。
そして、12歳のころに感じていた葛藤や辛い思い、友だちとの他愛のない幸せな時間など、大人になればすぐに忘れてしまいます。
名作と言われるのは、
大人たちが『スタンド・バイ・ミー』を見て、忘れてしまっていた子どものころの大切な思い出、甘酸っぱい記憶、何とも表現しがたい気持ちを、大人たちの心が思い出すから
だと考えられます。
『スタンド・バイ・ミー』は、過去の記憶や感情を蘇らせるほど、12歳という時期の心の揺れ動きをうまく描いている映画ということですね。
離れた仲間への思いが募る
『Stand by Me(スタンド・バイ・ミー)』。かつて子供だった大人たちの多くが経験したであろう時間。大人になりかけの子供たちの不安定さ。得がたきは時、逢いがたきは友。クリスの語ったサイモン先生の話も、ゴーディのパパの言葉もなんて残酷なんだろう。デニー兄さんは優しかったね😭 pic.twitter.com/zyHAwEDShV
— さちゃぽん (@sachapomnu) April 18, 2017
小学生の頃の友だちと大人になってからも連絡を取り続けることは、かなり珍しいことです。多くの人は、学校が変わるにつれて、大人になるにつれて、かつての友だちとは連絡を取らなくなります。
連絡を取っていたとしても、大人になるにつれて価値観や考え方が変わり、当時の関係性とはまるっきり変わってしまっている人がほとんどでしょう。
映画『スタンド・バイ・ミー』を見て、大人たちは、当時の小学生時代の友だちに思いを馳せ、
- 果たして自分もゴーディたちのような時間を友だちを過ごしていただろうか
- あのときの友だちは今元気でやっているのか、どうしているのか
と、心が時を遡ります。そして、もしかしたら
- 自分には一緒に冒険に出たくなるような友だちはいなかった
- 友だちはいたけれど、もっと多くの時間を一緒に過ごしたかった、遊びたかった
と感じる人もいるかもしれません。
その気持ちは後悔かもしれませんし、自分は『スタンド・バイ・ミー』のような子ども時代はなかったが、それはそれでよくて、これからは様々な人と関わって人生をより良くしていこう、という前向きな人生への誓いとなるかもしれません。
以上のように、
『スタンド・バイ・ミー』を見て、離れてしまった仲間たちや過去に思いを馳せ、自分の人生について考えるきっかけとなる
のが、名作、何度も観たくなる理由であり魅力の一つでもあります。
名言が多い
映画『スタンドバイミー』の魅力として、名言、名ゼリフが多いという点もあります。例えば、最も名言としてよく言われるのは、大人になったゴーディが回想の締めくくりとして、
12歳だったあの時のような友だちは、それからできなかった。もう二度と…」
I never had any friends later on like the ones I had when I was twelve.
というものですね。12歳のときにしか出会えなかった輝かしい日々を、ずいぶん経ってから思い出させてくれるこの名言は、多くの大人たちの心に響いたのではないでしょうか。
リヴァー・フェニックスの存在感
はじめてのこころみ!
一度言われたら良い??
【リバーフェニックス】
スタンドバイミーの頃🤣🤣🤣#似てると言われたことのある有名人を晒す見た人もやる pic.twitter.com/lS9voQz6B5
— しゅ〜じ (@shusshu22) October 29, 2020
ゴーディの親友、クリスを演じたリバー・フェニックスの存在感と演技力が、『スタンドバイミー』をさらに格別の映画にさせていることは否定できません。
リバー・フェニックスの哀愁漂う瞳や表情、12歳よりずっと大人に見える堂々とした立ち振る舞いにより、クリスが他の子どもたちよりもずっと成熟していることがわかります。ほかの子どもたちに比べて、クリスは断然存在感が違いましたね。
リバー・フェニックス演じるクリスなしでは、『スタンド・バイ・ミー』は名作にはなり得なかったでしょう。
また、そのルックスの良さからアイドル的人気を誇りましたが、1993年に薬物の過剰摂取により、23歳という若さで亡くなっています。早すぎる天才の死が、『スタンド・バイ・ミー』をさらに価値あるものにしているとも考えられます。
つまらない、何が面白いのかという評判・感想
『スタンド・バイ・ミー』がつまらない、何が面白いのか、と言われる理由について調べてみました。
友人関係が時代錯誤?
#こどもの日
『スタンド・バイ・ミー』
「あの12歳のときのような友達はもうできない。もう二度と……」 pic.twitter.com/hKyrNzQB5r— レナード (@Leonard_3104) May 5, 2021
友人関係が時代錯誤ということも、つまらない、何が面白い、という声に関係していそうです。
実際の声を実際の声を確認してみましょう。
スタンドバイミーは共感できないから面白くないみたいな意見、もしくはつまらないと感じる人間は子供時代友達がいなかった、みたいな煽りを両方よく見るんだけど、日本でああいう子供時代を送った人間ってごく少数だろうし論点は別のところなのでは……といつも思う
— 末路ちゃん (@nemucure) September 29, 2020
映画スタンドバイミーについて、若い子達はよく分からないしつまらないって言ってるみたいだけれど、小6の時に観たオレはこんなに共感出来る映画はなかったし、凄く面白かった。
— ほろ酔いのにしやん (@77Bbd) February 22, 2020
『スタンド・バイ・ミー』は、1959年の12歳のできごとを、1986年に回想している映画です。1959年と2021年の現代では、実に60年のギャップがあります。
この60年間、友だちとの過ごし方・遊び方・コミュニケーションの取り方、生活スタイル、経済状況、は大きく変化しています。現代の子が、線路を歩いて、野宿までして、数十キロ先の死体を見に行こうとすることは考えにくいですよね。
インターネットも発達しているので、まずいろいろ調べるでしょうし、友だちだけで野宿はなかなか勇気のいることだと思います(まず、親が心配しますよね…)
生きている時代が違うと、共感できる部分も少なくなり、つまらない、何が面白いのか、という感想を持ってしまっても不思議ではありませんよね。
大人になってから良さがわかる
スタンドバイミー、母が好きなので子供の頃に観せられたけど(何が面白いんだ……??)ってなってた。割と大きくなってからの方が楽しめる作品のような。
— 岩永 華 (@iwanagahana) May 7, 2021
スタンドバイミー、子供の頃観た時は正直何が面白い映画なのかよくわかんなかったけど、今見返すと「クソガキの解像度の高さ」が凄すぎて全ての「かつて子どもだったひと」に強烈なノスタルジーを叩き込んでくる作品だったんだと理解した。
— 眞白ひろ (@mashiro_hiro_CG) March 27, 2021
『スタンドバイミー』が名作と言われる理由と関連しますが、
- 大人になってから子供時代を振り返ることで、子どもにしか感じなかったことを思い出す
ということが『スタンド・バイ・ミー』の魅力です。ですので、子ども時代に見ても、その良さには気づきにくいでしょう。子供時代を経験し終えた人が、「あのときはこうだったな…」と思い出して懐かしく感じるので、大人向けの映画でしょうね。
まとめ
『スタンドバイミー』がなぜ名作なのかの理由と魅力、つまらないや何が面白いという声について調べて見てきました。
名作と言われる理由は、
- 12歳という特別な年齢の心の動きを描いている
- 離れてしまった子ども時代の友だちを思い出す
- 名言が多い
- リバー・フェニックスの存在感が大きい
ということが考えられました。また、つまらない、何が面白い、という声は、
- 友人関係が時代とマッチしていない
- 子どもが見てもわかりづらく、大人になって良さがわかる
という理由が考えられました。