『ドクター・ドリトル』は2019年に公開予定されていた作品ですが、新型コロナウイルスの影響で公開が延期され、翌年の2020年に公開されました。日本でも公開予定日より3ヶ月ほど遅れて公開されました。
そんな『ドクター・ドリトル』ですが、作品を観た方の評価を見てみるとかなり低めの評価が多いことをご存じですか?なぜここまで酷評が多いのか、またラジー賞を受賞した理由についても見ていきたいと思います。
今回は、
- 映画『ドクター・ドリトル』 (2020)がひどいしつまらないと言われる理由は?
- 映画『ドクター・ドリトル』(2020年)は下品!
- 映画『ドクター・ドリトル』(2020年)がラジー賞を受賞した理由は?
について考察していきたいと思います。
ネタバレを含みますのでご注意ください。
映画『ドクター・ドリトル』 (2020)が
ひどいしつまらないと言われる理由は?
「ドクター・ドリトル(2020)」
— sawady (@sawady6) April 11, 2021
動物のCGは綺麗だと思うが、色々に配慮し当たり障りの無い映画作りをした結果、それ以外の要素の全てが希薄で面白くない
シーンからシーンへの転換の過程が殆ど省かれてる構成のせいで冒険感や成長の実感も感じにくい
駄目です pic.twitter.com/TrAMfMOFLz
『ドクター・ドリトル』が面白くないといわれる理由はさまざまありましたが、多くの方が以下の理由をあげていました。
理由①原作自体もあまり人気ではない
『ドクター・ドリトル』の原作は1920年に刊行された文学で、その刊行本の評価も高くなかったそうです。多くの作品がリメイクをして実写で映画化されることが多いですが、やはり原作を超える作品を生み出すのはかなり難しいようで、原作を好む方が多くいるのも事実です。
今作の場合は原作の評価も高いわけではないにも関わらず映画化となったため、内容がひどくつまらないと感じる方が多くいたようですね。原作の評価を見たうえでも、原作以上の評価を得るのは高い壁だったようです。
理由②俳優に対しての期待値が高すぎた
『ドクター・ドリトル』で主演を務めるのは ロバート・ダウニー・Jrです。彼の代表作といえば「アイアンマン」や「アベンジャーズ」が有名ですよね!彼が出演する作品はヒット作が多いため、そんな彼が主演を務めるとなると作品に多くの期待が寄せられるのも当然です。
そのためファンの中では作品に対する期待値がかなり高かったようです。必要以上にハードルが上がってしまったのも今作の低い評価に繋がったのかもしれませんね。
映画『ドクター・ドリトル』(2020年)は下品!
#ダメ映画だけど愛してる映画
— くまさび (@haisabi_hibi) November 14, 2021
ドクター・ドリトル(2020リブート版)
ロッテントマト14%と凄い酷評ぶりだけど私は好き。
そりゃエディ・マーフィ版と比べたら面白さにはかけるけど…良さのベクトルが違う気がする🤔
原作全巻読んだことのある私は、リブートの方が原作へのリスペクトを感じました。 pic.twitter.com/UQJnWR8UEH
『ドクター・ドリトル』は元々「ドリトル先生」が原作となっており、児童文学作品として制作されました。子供向けに作品として作られたにも関わらず、内容が少し下品だという意見が多くあります。
下品と評される理由は?
かなりネタバレになりますが、2020年公開の『ドクター・ドリトル』が下品だと言われる理由は、
ラストの盛り上がるシーンが、
なぜかドラゴンの下痢(便秘?)の話
だからです。
もちろん何か下品なものが直接的に映るわけではありませんが、ドラゴンのおしりからいろんなものが出てきて便秘を解消するという、なんとも、、、下品な結末なわけです。
下品なものや言葉は子どもは大好きですから、そういった子どものウケ狙いもあってあえて下痢や便秘の話にしたのかな、とも思ったのですが、それにしてもドリトル先生の大冒険の最後を締めくくるなら何か他に案はなかったのか?と思ってしまいます(^^;
今回のリメイク版『ドクター・ドリトル』は、擬人化された動物が(ドリトル先生含めて)自分の弱い部分に向き合い立ち向かっていく話ですから、ドラゴンも便秘になるかもしれないけど皆の助けを借りたら解決できるんだよ、だから「困った時には周囲の助けを借りようね」的な学びにはつながるのかもしれません(かなりこじつけですが…(^^;
子供向け過ぎるという批判
下品という意見は日本で多く見られ、反対に子供向け過ぎて大人が見ても全然面白くないという意見もありました。そして海外で多かった意見は、
登場するキャラクターに魅力がなく、ロバート・ダウニー・Jrの訛りが不自然
という意見が多くあったようです。
日本と海外では少し意見の内容が違うように感じましたが、共通する部分としては
- 内容やキャラクターに魅力を感じない
- 作品に必要以上に期待値が上がってしまっていた
という点ですね。
かなり厳しい評価を受けた作品ですが、観る人によっては面白いという意見もありました。子供向けに作られた作品であることを前提として、どこまで高いレベルを求めるかによって面白さが変わってくるのかもしれませんね。
映画『ドクター・ドリトル』(2020年)がラジー賞を受賞した理由は?
ドクター・ドリトル (2020年版) 結構期待してたのに、拍子抜けするほど、薄っぺらい感。いや、期待しすぎだったのよね。。。動物達のドタバタは楽しかったし、エンディングの曲は、素晴らしかったけど。ラジー賞だったのは、観てから知ったさ pic.twitter.com/keBGU1ChQf
— 明星ひかる (@rara_zaxx) April 10, 2022
まずラジー賞とは〈ゴールデンラズベリー賞〉の略称で、アカデミー賞授賞式の前夜に最低の映画を選んで表彰されるものをいいます。『ドクター・ドリトル』は6部門ノミネートされ、ノミネートされたのは以下の6部門です。
- ワースト映画賞
- ワースト主演男優賞
- ワースト・スクリーンコンボ
- ワースト監督賞
- ワースト・リメイク/パクリ/続編
- ワースト脚本賞
最多ノミネートとなった『ドクター・ドリトル』は、やはり酷評が多かったこと、全体的に素晴らしい作品とはいいがたいという理由からラジー賞受賞に繋がってしまったようです。
『ドクター・ドリトル(2020)』の
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まとめ
今回は「ドクタードリトルがひどいしつまらないのは下品だから?ラジー賞の理由も考察!」について考察してきました。結果として、
- 原作自体の人気も低く、キャストや作品に対する期待値が必要以上に高かった
- 下品な内容が含まれており、内容やキャラクターに魅力を感じない
- 多くの酷評が集まったことがラジー賞受賞に繋がった
という結果でした。
作品に酷評意見があるのは事実ですが、中には楽しんで観たという方が多くいらっしゃるのも事実です!
皆さまも『ドクター・ドリトル』を一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。