バケモノの子のあらすじをネタバレ解説!最後の結末と感想がヤバい!

大人気アニメーション映画の細田守監督の『バケモノの子』のあらすじをネタバレとともに解説します!

最後(ラストシーン)と結末もしっかりネタバレしてお届けします。

最後の結末と感想もいろいろあってヤバいですよ!楽しめること間違いなしです♪

それでは早速見ていきましょう!

目次

『バケモノの子』の作品情報

『バケモノの子』の基本情報を押さえてきましょう。

  • 作品名:バケモノの子
  • 公開日:2015年7月15日
  • 制作国:日本
  • 上映時間:119分
  • 監督・脚本:細田守
  • 制作会社:スタジオ地図
  • 声優キャスト:宮﨑あおい、染谷将太、役所広司、広瀬すず、宮野真守

声優陣も人気女優、俳優ばかりで、贅沢すぎる使い方をしていましたね!

『バケモノの子』は、『おおかみこどもの雨と雪』に引き続き細田守監督が脚本も手掛けた作品で、2016年3月の第39回日本アカデミー賞 最優秀アニメーション作品賞を受賞もしたことで、話題となった作品でした。

細田守作品の中でも非常に人気の根強い映画です♪

『バケモノの子』のあらすじをネタバレ解説

バケモノが住む街「渋天街」

東京の渋谷には、実は人間は知らないけれどバケモノたちが住む街「渋天街(じゅうてんがい)」が存在します。

その渋天街で長年バケモノたちを率いてきた宗師が引退して「神に転生する」と宣言したので、宗師が何の神になるのか思案している間に、新たな宗師を選ばなければならなくなりました。

そこで、新たな宗師の候補に挙がったのが

  • 「猪王山(いおうぜん)」
  • 「熊徹(くまてつ)」

です。猪王山は勇猛果敢で冷静沈着。多くの弟子と2人の息子を抱えるイノシシのバケモノです。一方、熊徹は「力だけなら猪王山を凌ぐ」という評判ですが、粗暴で弟子や息子の一人もいない自分勝手なクマのバケモノです。

誰もが、次の宗師は猪王山だと口々に噂していました。

蓮がバケモノの世界に迷い込む

9歳の人間の少年、蓮(れん)は、両親が離婚し、同居していた母親が交通事故で突然他界したことで、行き場を失っていました。

親戚に養子として引き取られる予定でしたが、出ていった父親とも連絡を取ってくれず寄り添ってもくれない親戚に不信感もあり、夜の渋谷の街に飛び出しました。

蓮は行く当てもなくさまよっていると、人間界に弟子探しに来ていた熊徹と、その悪友である多々良(たたら)というサルのバケモノに声をかけられます。

「悪くねえ。おめえ、俺と一緒に来るか?」

熊徹の姿に驚いた蓮は、何も反応できませんでしたが、気になって熊徹を探しているうちに、バケモノ界の渋天街に迷い込んでしまいます。

蓮の弟子入り

困っていた蓮は百秋坊というバケモノに助けられますが、熊徹と再会し「弟子にする」と宣言されます。実は、宗師になる条件として弟子を取ることが課せられていたのですね。

強くなりたいと思っていた蓮は熊徹についていきますが、性格の合わない2人はことあるごとに衝突していました。また、蓮は熊徹に年齢は教えたものの名前を教えなかったため、「九太」と名付けられます。順調に共同生活が始まると思いきや、

ところが、バケモノ界では、

人間はひ弱がゆえに心に闇を宿し、闇に付け込まれると取り返しのつかないことになる


と言われていたため、人間を弟子に取ったことで辺りは騒然となります。噂を聞きつけた猪王山は、熊徹に警告するため、対決します。人々が猪王山コールをする中、それを見ていた蓮は、孤独である自分と熊徹の境遇を重ね合わせて『負けるな!』と応援します。

対決は事なきを得ましたが、熊徹が本当に強いことを知った九太は本格的に弟子入りすることを決意します。しかし、熊徹の指導方法が雑で、剣の指導については、

「グーっと持ってビュッといってドーン!だ」

「胸の中で剣を握るんだよ!あんだろ、胸ん中の剣が!ここんとこ、ここんとこ!」

など、伝わらない指導方法ばかり…しかし、九太は懸命に掃除・洗濯・炊事など弟子としての役割を件名に努め、宗師のアドバイスで各地の宗師と面会する旅に熊徹たちと出かけます。

才能がないのかもしれないと思い悩む九太に、百秋坊は熊徹の問題について語ります。

  • 熊徹は親も師匠もいないため自分一人で我流で強くなったのです。
  • そして熊徹自身も適切なアドバイスができないことを悩んでいました。

事情を知った九太は旅に戻ってから、自分なりに工夫し、熊徹の動きを徹底的に真似ることに努めました。まんざらでもない熊徹も真剣になり、2人はお互いに心身ともに成長していきました。やがて、九太は一度は負けた猪王山の次男、次郎丸を負かすほどの実力をつけました。

人間かバケモノか

月日が経ち、九太は17歳になりました。ある日、九太は偶然にも人間界、渋谷に戻ってしまいます。

九太は渋谷の図書館で、高校生の楓(かえで)と出会い、自分の本名「蓮」を名乗って、小学校から学校に行っていない事情を話しました。すると、楓は勉強を教えてくれることになり、蓮はこれまで通りの生活を渋天街で送りながら、こっそりと人間界の渋谷を行き来する生活を送っていました。

そんなある日、楓は「高卒認定(以前の大検)」を受検することを蓮に勧めます。同時に、区役所で家を出ていった父親の存在を知ることになります。

熊徹は九太の寝床から教科書を発見し、九太を問い詰めます。人間の学校に行きたいことを九太は熊徹に伝えますが、熊徹は反対。すると、九太は、

もう一つ話がある。

父親が見つかった。

そこへ行く。今決めた。

そう言い放って、荷物を持って熊徹のもとを去ります。

蓮は人間界に戻り、父親と再会を果たしますが、「2人で一緒に暮らそう」と軽々行ってくる父親に対し「俺の何を知ってるんだよ」と拒絶します。

蓮は、父親への憎しみの気持ちを抱え続けていることを知り、自分の中に「闇」があることを自覚します。蓮は楓に打ち明けます。

「俺はいったい何なんだ?人間かな、それともバケモノかな。それとも、醜い怪物かな」

蓮は楓から「お守り」をもらって落ち着くのでした。

『バケモノの子』の最後・結末

猪王山と熊徹の決闘

バケモノ界では、熊徹は九太が去ってから以前のダメ男に逆戻りしてしまっていました。曲がりなりにも、九太の親代わりを務めてきたつもりだったので、ショックが大きかったのです。

そんな中、宗師決定のための決闘が明日に迫りました。九太は猪王山の次男坊、次郎丸の家に立ち寄った時に、突然、猪王山の長男、一郎彦に襲われます。九太は意識を失う中で、一郎彦の中に「闇」があるのを見ました。

猪王山と熊徹の決闘では、熊徹がダウン寸前のところで、九太が前に出てきてこう叫びます。

何やってんだバカ野郎!

しょぼくれてんじゃねえ!

一人でもさっさと勝て!

九太の声を聞いた熊徹はなんとか立ち上がり、笑っていました。熊徹一人では勝ち目はなくても、九太と2人なら強かったのです。

熊徹は猪王山を倒し、新たな宗師に決定しました。しかし喜んだのも束の間、九太の方へ向かう熊徹の背中に、いきなり猪王山の刀が刺さりました。

一郎彦が、自分の闇の力を使って「念動力」で刀を飛ばしたのです。一郎彦は高笑いしながら言い放ちます。

「父上!私の念動力と父上の剣で勝負をつけました。あなたの勝ちです!あんな半端ものに父上がまけるわけがありませんからね!」

「あはははは!見たか、九太!ざまあねぇ!」

それを見た九太には、一郎彦と同じ「闇の穴」を開けて、九太も念動力で一郎彦に刀を突き刺そうとしますが、楓のお守りのおかげで我に返ります。

その後、一郎彦は失踪、九太は倒れこみました。

一郎彦の出自と九太の決意

熊徹はなんとか一名をとりとめたものの瀕死の状態でした。

猪王山は、一郎彦の秘密について打ち明けます。

  • 一郎彦は人間であること
  • 猪王山が人間界で捨てられている赤ん坊を見つけ、連れて帰り、一郎彦と名付けて育ててきたこと
  • 人間が闇を宿すことは知っていたが、自分が育てれば大丈夫だと思ったこと
  • 一郎彦には人間であることを伝えてこなかったこと

一郎彦は実は自分の正体を知っていながら、ずっと孤独にも闇を抱えてきたのです。それを聞いた九太は、一郎彦の決着のために、百秋坊と多々良にこう言い残して、渋谷に戻ります。

俺は、間違えたら一郎彦みたいになっていたかもしれない。

そうならずに済んだのは、俺を育ててくれたたくさんの人たちのおかげだよ。

あいつのこと、よろしく頼んます。

一郎彦との対決

蓮は楓と合流したところに、一郎彦が現れます。圧倒的な力で人々を投げ飛ばす一郎彦。さらに一郎彦はクジラに姿を変え、渋谷の街を大混乱に陥れます。渋谷と渋天街はお互いに共有している部分もあることから、渋谷での騒ぎは渋天街にも影響を及ぼしていました。

意識を取り戻し事情を知った熊徹は、「神に転生する権利」が欲しいと、前宗師に鬼気迫る表情で直談判します。

俺は半端もんのバカ野郎だが、それでもあいつの役に立ってやるんだ。

あいつの胸ん中の足りねえもんを、俺が埋めてやるんだ。

それが、半端もんの俺にできる、たった一つのことなんだよ!

蓮は渋谷で一郎彦に追い詰められ、「俺と一緒に消えてなくなれ!」と叫び、自分の闇の中に一郎彦の闇を取り込もうとしていました。

すると、連の前に燃える剣が突き刺さります。この炎の大太刀は、熊徹が「付喪神(つくもがみ)」に転生した姿だというのです。

その件はゆっくりと蓮の闇の中に吸い込まれ、熊徹が連の「胸の中の剣」になりました。

蓮は熊徹に奮起させられ、太刀となった熊徹と一緒に、一郎彦の闇を切り裂きました。倒れた一郎彦に、蓮は楓からもらった「自分を保つお守り」を結んでやります。

一件落着した朝、目を覚ました一郎彦は、猪王山と熊徹の決闘以降の記憶がなくなっていました。蓮はというと、自分の胸に手を当てて、熊徹に話しかけます。

九太(蓮)「俺のやること、そこで黙ってみてろ」

熊徹「おう!見せてもらおうじゃねえか」

蓮は、その後渋谷で父親と2人で暮らし始め、楓と一緒に「高卒認定試験」の合格を目指すことになりました。ハッピーエンドの結末と最後です。

『バケモノの子』の感想

『バケモノの子』を観た人の感想を見てみましょう!

父と子の絆に泣ける

父親と子ども、つもり熊徹と九太の関係性に涙する人が多数です!泣きすぎて、デトックス効果もありそうですね。。。

闇落ちした一郎彦が好き!

闇を抱えてとんでもない大問題を引き起こす一郎彦は美少年なんですよね。

そして闇落ちしていく姿も何ともリアルで、ファンが多いんです。

バトルシーンとクジラかっこいい!

ストーリーもさることながら、『バケモノの子』はバトルシーンの評判が高いですね!

そして、最後に登場するクジラの映像美に惹かれる人が多いことも事実です。

まとめ

『バケモノの子』のあらすじをネタバレありで、最後と結末も含めて解説してきました。

感想も実にいろいろありましたが、「泣ける」という感想が多かったですね!

感動できるアニメーション作品として、多くの方にオススメしたい映画です!

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