アリス・イン・ワンダーランドと原作「不思議の国のアリス」の違いまとめ!

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不朽の名作『不思議の国のアリス』を元に製作された映画『アリス・イン・ワンダーランド』は、2010年に公開され、アメリカ人俳優のジョニー・デップさんが出演したことでも話題となりました。

『アリス・イン・ワンダーランド』と『不思議の国のアリス』にはどんな違いがあるのでしょうか?

そこで今回は、

  • 映画『アリス・イン・ワンダーランド』と原作の違いは?

について考察していこうと思います。

ネタバレを含みますのでご注意ください。

目次

映画『アリス・イン・ワンダーランド』と原作の違いは?

映画『アリス・イン・ワンダーランド』と原作の『不思議の国のアリス』の違いを考察していこうと思いますが、まずはあらすじをチェックしていきましょう!

あらすじからも大きな違いがわかるでしょうか?

アリス・イン・ワンダーランド/あらすじ

アリスが経験した不思議の国の冒険から13年の月日が経ち、アリスは19歳になっていました。

とあるパーティーに参加していたアリスは、貴族の令息・ヘイミッシュから『結婚して欲しい』とアプローチされたのです。

びっくりしたアリスはヘイミッシュの想いに応えることができず、その場を逃げ出してしまいます。

そんな中、アリスはかつて冒険した不思議の国に再び迷い込んでしまい、マッドハッターやチェシャ猫と再会。

しかし、不思議の国はかつての様相ではなく、赤の女王に支配された国に変貌していました。

アリスは預言書から自分が救世主だとわかり、赤の女王の支配を解こうと仲間たちと協力して戦う決心をしたのです。

不思議の国のアリス/あらすじ

アリスは白いウサギを追って風変わりな不思議の国に迷い込んでしまいました。

小瓶に入った薬を飲むと体が小さくなり、ケーキを食べると体が大きくなったりします。よくわからない状況に大きくなったアリスは泣き出してしまい、涙が池を作りました。

アリスは服装からメイドだと思われ、公爵夫人の家を訪れることに。そこでマッドハッターのお茶会に招かれたのです。

しかし、みんながワケのわからない話ばかりすることが嫌になったアリスは、席を立ち、ハートの女王の庭に迷い込みました。

誰かがハートの女王のタルトを盗んだということで裁判が始まったのですが、アリスは不運にもハートの女王を怒らせてしまったのです。

処刑されそうになるという恐ろしい状況に陥ったことでアリスは目を覚ましました。不思議の国はすべてアリスの夢だったのです。

アリスの年齢が違う

アリス・イン・ワンダーランドは19歳になったアリスが主人公であり、一方で原作『不思議の国のアリス』のアリスは年齢が7歳となっています。

なぜ成長したアリスを主人公にしたのかを考察してみると、原作をそのまま実写化しても映画はヒットしなかった可能性が考えられます。

原作は世界中の幼い子供たちに親しまれていますが、大人たちも楽しめる物語にするには一工夫が必要。

例えば『19歳になったアリスは、貴族の令息からアプローチされている』というネタが加わり、『それからどうなっていくのだろう』と大人の想像力を掻き立てていきます。

もちろん原作のまま実写化してもきっと素敵な映画になったとは思いますが、成長したアリスが主人公の方が面白みを感じる気がしました。

映画は原作の続編『鏡の国のアリス』の要素も?

『不思議の国のアリス』の続編に『鏡の国のアリス』という物語があるのですが、映画は『鏡の国のアリス』の内容も含まれています。

『鏡の国のアリス』はアリスが鏡の中をすり抜けて不思議の世界に迷い込む物語。

映画『アリス・イン・ワンダーランド』に登場するのは『赤の女王』ですが、赤の女王は『鏡の国のアリス』に登場する人物です。

『不思議の国のアリス』に登場したのは『ハートの女王』でしたね。

映画では、赤の女王と白の女王は姉妹として描かれていました。原作では2人は姉妹ではありません。

『アリス・イン・ワンダーランド』は原作2作品を題材にしていますが、かなりオリジナルな面もあり、構成が考えられていることがわかりました。

キャラクターの親しみやすさ

映画『アリス・イン・ワンダーランド』はハリウッド作品ということでモーションキャプチャーなどの最新技術が使われており、より親しみやすいキャラクター造りがされています。

原作は小説ですし個人の想像力に頼ることになってしまいますが、映画となればキャラクターのリアルさを追求できますよね。

しかし、『アリス・イン・ワンダーランド』の口コミとして『怖い』という意見が。

例えば『赤の女王』のビジュアルや彼女の居城に無数にある生首など、少々グロテスクにも感じました。

ジョニー・デップさんが演じたマッドハッターもかなりド派手なメイクで印象的です。

やはり幅広い世代に受け入れてもらうには、原作よりもキャラクターを際立出せることが必要なのかもしれませんね。

まとめ

アリス・イン・ワンダーランドと原作『不思議の国のアリス』のアリスの違いについて考察してきました。

結論とすると、

  • アリスの年齢は映画では19歳、原作では7歳
  • 映画は『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』の内容を元にしている
  • キャラクターのアレンジが加えられている

ということになります。

アリス・イン・ワンダーランドは子供の頃に読んだ『不思議の国のアリス』とはかなり違った印象ですね。

映画の世界観は物語に新たなイメージを吹き込んでくれた気がします。

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