トップガンのミグとは?どこの国の戦闘機なのか意味も解説!

ハリウッド俳優トム・クルーズさん最大のヒット映画と言える『トップガン』は、戦闘機の登場が魅力のひとつでしょう。

劇中に登場する敵機は『MiG-28』という戦闘機なのですが、どこの国の戦闘機なのでしょうか?

調べてみると当時の世界情勢も関係していたことがわかりました。

そこで今回は、

  • 『トップガン』のMiG(ミグ)とは?どんな意味?
  • 『トップガン』のMiG(ミグ)はどこの国の戦闘機?

について解説していきたいと思います。

ネタバレを含みますのでご注意ください。

目次

『トップガン』のMiG(ミグ)とは?どんな意味?

『トップガン』に登場するMiG(ミグ)という戦闘機にはどんな意味があるのでしょうか?

名前の由来に関して解説していきたいと思います。

MiGとは航空機設計局のこと

劇中に登場する戦闘機『MiG-28』のMiGとは、旧ソ連(ロシア)の航空機設計局のことです。

第二次世界大戦後、アメリカとソ連は冷戦状態となり、西側諸国(アメリカ)と東側諸国(ソ連)に分かれて緊迫した情勢が続いていました。

そうした理由から、東西冷戦の時代にアメリカやソ連は優秀な戦闘機の開発に力を入れてきたのです。

ソ連の航空機設計局(通称MiG)は多くの優秀なMiG戦闘機を開発し、世に送り出してきました。

1976年9月、北海道の函館空港にソ連防空軍の『MiG-25』が強行着陸するという事件が起こったことがあります。

戦闘機に乗っていたのは現役ソ連軍人のベレンコ中尉だったのですが、アメリカへの亡命を求めての行動でした。

まさかのソ連戦闘機が強行着陸するというこの事件は、当時大きく報じられ、人々を驚かせたのです。

MiGという名前の由来は?

ミグ設計局が設立されたのは第二次世界大戦が始まった年でもある1939年でした。

当時ソ連はまだ大戦に参戦していませんでしたが、国防のため優秀な戦闘機の開発を急いでいたのです。

そこで優秀な設計者であるアルチョーム・イヴァーノヴィチ・ミコヤーン、ミハイール・イォーシフォヴィチ・グレーヴィチが中心となり『ミグ設計局』が設立されました。

局の名前は2人の名前『ミコヤーン』と『グレーヴィチ』をとって『ミグ』となったのだそう。

1996年に民営化されることとなったミグ設計局は、『ロシア航空機会社ミグ』という社名に。その後、ロシア航空機製作会社『MiG』 となっています。

現在も『ミグ』という名前が残っているということは、設立者たちの功績はソ連において偉大だったということがわかりますね。

『トップガン』のMiG(ミグ)はどこの国の戦闘機?

『トップガン』に登場する戦闘機『MiG-28』はどこの国のものなのでしょうか?

実際に存在した戦闘機なのかも気になりますね!

MiG-28はハリウッド製!

トップガンに登場した『MiG-28』は、ハリウッドが作った架空の戦闘機です。

本物のミグ設計局が作った戦闘機は奇数の番号が付けられており、偶数番号は付けられることはありません。

映画が製作されたのは1985年ですが、この頃は東西冷戦が終結する4年前。

映画に登場する敵国の戦闘機に『ミグ』という名前を付ける理由がわかりますね。

『MiG-28』はアメリカ製の戦闘機『F-5E/F タイガーⅡ』を元に作られ、塗装を敵国風にアレンジしてあるのだそう。

しかし、『F-5E/F タイガーⅡ』は本物のソ連の戦闘機『MiG-21』『MiG-23』と性能が似ていたため、アメリカ海軍の訓練に使用されていました。

実際に運用されていた戦闘機と知ると飛行する姿が非常にリアルなものに変わってきますね。

MiG戦闘機は最強?

トップガンのシーンにアメリカ海軍のスーパーエリートがF-14戦闘機でMiG-28と交戦するシーンがあります。

F-14戦闘機は撃墜されてしまうというこのシーン。そもそも2つの戦闘機は目的が全く違うのだそう。

MiGの戦闘機はドッグファイト(戦闘機同士の空中戦)、F-14は防空目的で作られています。

戦闘機の性能は海軍・空軍によって違うのだと思いますし、アメリカ空軍の戦闘機にはMiGに真っ向勝負を挑める機体があるのではないでしょうか。

まとめ

トップガンのMiG(ミグ)の意味、どこの国の戦闘機なのか解説してきました。

結論とすると、

  • MiG(ミグ)は旧ソ連(ロシア)の航空機設計局のこと
  • MiG(ミグ)という名前は
  • トップガンに登場したMiG-28はハリウッドが作った架空の機体
  • MiG-28はアメリカ軍のF-5E/Fをモデルに作られた

ということになります。

映画『トップガン』の魅力は何といっても戦闘機ですよね。

F-14とMiG-28が飛行するシーンに注目して『トップガン』をご覧になってみてはいかがでしょうか。

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