イカリ、ムカムカ、ヨロコビ、ビビリ、カナシミという人間の感情がおもな登場人物になっている映画『インサイド・ヘッド』。
映画を観た方の口コミには、ヨロコビに対して嫌悪を感じる意見が少なからず見受けられました。
2024年8月1日に『インサイド・ヘッド2』が公開されるのですが、まだ前作を見ていないという方はヨロコビに関してのマイナス意見が気になるのではないでしょうか?
そこで今回は、
- 『インサイド・ヘッド』のヨロコビはいじめっ子なのか?
- 『インサイド・ヘッド』のヨロコビがひどいと言われる理由は?
について解説していきたいと思います。
ネタバレを含みますのでご注意ください。
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映画の沼にハマり続けて20年。
結婚・出産後も年間100本は必ず鑑賞中。
Filmarksアカウントにも鑑賞レビューを掲載中。
『インサイド・ヘッド』のヨロコビはいじめっ子なのか?
荷物待ちの間にインサイドヘッド見たけどめちゃくちゃいい。良すぎた。泣く。
— 類。 (@gori86868685) July 24, 2024
はよ2みたい! pic.twitter.com/MGWUusFV40
まず、『インサイド・ヘッド』のヨロコビがいじめっ子なのかどうかですが、
結論から申し上げるとヨロコビはいじめっ子ではありません。
頭の中の主である少女・ライリーの中で一番最初に生まれた感情のヨロコビは、自分がリーダー的な存在だと自負しています。
そんな風にみんなをまとめていこうとしたヨロコビが、いじめっ子と思われてしまった原因は何なのでしょうか?
ヨロコビはいじめていない?
ヨロコビの声が完全にシマーさん。#小清水亜美
— うおたぽ (@uotapo) March 9, 2024
「インサイド・ヘッド2」日本語吹替版特報|8月1日(木)劇場公開 https://t.co/tzve3eaUac @YouTubeより pic.twitter.com/SWjyfKCnuN
ヨロコビがいじめているように思われてしまうのは、カナシミに対して行動を制限するような命令口調だったからではないでしょうか。
ライリーはまだ11歳で感情を自制できる年齢ではありません。
となると必然的にライリーの感情であるヨロコビも自制できるまで成熟していないということになります。
ヨロコビと対極にいるカナシミは、お互いなくてはならない存在ですが最初はそのことに気づいていません。
ライリーは住み慣れたミネソタからサンフランシスコに引っ越してきますが、環境の変化についていけず、カナシミが色濃くなっていきました。
みなさんも転校をした経験があるとライリーの気持ちは痛いほどわかるのではないでしょうか?
『新しい学校で友達ができるのか』『いじめられたらどうしよう』といった不安に駆られ、『会えなくなった友達に会いたい』というマイナスな感情があふれ出してきます。
その感情がカナシミなのですが、ヨロコビはライリーを幸せな気持ちにさせようとしてカナシミへの対応がいじめているように見えてしまったのかなと思いました。
『インサイド・ヘッド』のヨロコビがひどいと言われる理由は?
3連休中、長女が見たいというので初めて「インサイド・ヘッド」を見ました。主人公の女の子の頭の中に登場するヨロコビやカナシミ、イカリなどの感情たち。とても素敵な作品でした。特に最後、カナシミも大切な感情だと気づくところでは、カウンセリングもカナシミを扱うことが多いのですごく共感。 pic.twitter.com/D38Q9cX5v9
— まあこ@心の「レジリエンス」を育てる専門家 (@monchan5251) July 15, 2024
インサイド・ヘッドのヨロコビは、なぜ『ひどい』と言われているのでしょうか?
ひどいと思われる理由について解説してみたいと思います!
ヨロコビは他者への配慮が足りない
カナシミとヨロコビ🥲☺️
— ☾ otoe ✺ (@shiobouya) June 23, 2024
実は子供向け映画ではなかった⁉観客96%が知らなかった「インサイド・ヘッド」の小ネタ5選 https://t.co/syqouVPiKX @YouTubeより pic.twitter.com/ViMdv0GJUs
映画を通して思ったことは、ヨロコビは自分以外の存在を考えずに行動や発言をしてしまうところがあるということです。
例えば、先述したカナシミに対する態度やビンボンへの発言も配慮が足りないと判断できます。
ヨロコビとカナシミは『記憶の保管場所』に飛ばされてしまった時、ライリーの空想上の友達・ビンボンに出会いました。
ビンボンはライリーとの『大事な思い出』を持っていたのですが、『記憶のゴミ捨て場』に落とされてしまいます。
すると、
ヨロコビは『大事な思い出を持ってるのに!』とビンボンへの心配よりも思い出を優先するかのような発言をしました。
ヨロコビはライリーの幸せを考えるあまり他者への思いやりに欠けているのかもしれませんね。
こういった発言から『そんな風に言わなくても…』と感じてしまった人が多かったのだと思います。
自分が一番という思い込み
インサイドヘッドのライリーがうちの長女と同い年ぐらい
— ハウスクリーニング こっとんふぃ〜るど (@hc_cotton_f) July 26, 2024
2とかいらんのになーって思いながらも見にいけたらいいねって何となく言うて、あらすじがテレビで流れて私が刺さりすぎて映画館で見たいけど涙腺壊れすぎてムリやもしれん🤣
いらんとか言うてごめんなさい pic.twitter.com/JUaigxBt6a
ヨロコビはライリーの中で一番最初に生まれた感情なので『すべては私がいないと成り立たない』と思い込んでいます。
『喜び』という感情のみでどんな問題も解決できると考えていたヨロコビ。
しかし、実際には『悲しみ』『怒り』など負の感情を含め、色んな感情がなければ精神の成長は見込めません。
ヨロコビはライリーの中で喜びと悲しみ両方が重なっている思い出があることに気づき、全ての感情が重なることで喜びを感じることができると理解したのです。
カナシミの自信のない態度にイライラするという声もあったインサイド・ヘッド。
自信がないからこそ人に寄り添って話を聞くというカナシミの姿勢は素晴らしいところですよね。
ヨロコビが成長したことで元の元気なライリーに戻ることができました。
\『インサイド・ヘッド』/
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まとめ
『インサイドヘッド』でヨロコビとカナシミを助けるイマジナリーフレンドのビンボンには泣かされたなあ。幼い子供の頭の中にある幻の友だち。成長と共に忘れられていた彼が、ライリーのピンチに記憶領域の底から甦る。その後の展開が🥲
— スタ・エレ🇵🇸🇺🇦 (@Bt1THS9XFohvr93) July 23, 2024
#こねくと pic.twitter.com/5EWGbjSY7h
インサイド・ヘッドのヨロコビはいじめっ子なのか、ヨロコビがひどいと言われる理由について解説してきました!
結論とすると、
- ヨロコビはカナシミへの命令的口調や行動制限がいじめていると思われてしまった
- ヨロコビは他者への配慮が足りないところがある
- ヨロコビは自分が一番だと思い込んでいた
ということがわかりました。
インサイド・ヘッドを見ると自分も同じようなことを乗り越えて大人になったのかなと思えますし、大人が見てもハッとする部分があると思いました。
2024年8月1日に『インサイド・ヘッド2』が公開されますが、どんな展開になるのかが楽しみです。