戦争の中で生き抜くことの過酷さ、そして家族の愛の深さを痛烈に描いた不朽の名作――『火垂るの墓』。
本記事では、「火垂るの墓」のネタバレあらすじをキーワードに、物語の始まりからラストまでを詳細に解説します。
さらに、作品が投げかけるテーマや深いメッセージ、実話モデルや時代背景についても徹底考察。
再検索キーワードとして多く挙がる「火垂るの墓 感想」「火垂るの墓 モデル」「火垂るの墓 伝えたいこと」にも先回りして答えます!
映画『火垂るの墓』を観て心が動かされた方には、
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アニメ映画でも描かれていた戦禍の飢えや悲惨さを、より生々しく体験できます。
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映画鑑賞は年間100本以上・映画ブログ運営4年
中学生の頃に『スターウォーズ』に感動して以降、
映画の沼にハマり続けて20年。
結婚・出産後も年間100本は必ず鑑賞中。
Filmarksアカウントにも鑑賞レビューを掲載中。
火垂るの墓のあらすじ完全解説(ネタバレ有)
#ETV特集#火垂るの墓
— ラビッシュ (@don_movin) August 2, 2025
火垂るの墓、改めてすごい映画だ。
カットされたシーンも見れて貴重な番組だった。 pic.twitter.com/YJGNErNVXa
焼け野原から始まる物語
◾️東京大空襲30〜50万人
— shin (@r230614_shin) July 28, 2025
◾️横浜名古屋大阪神戸 計30〜40万人
◾️地方都市 計40万人
◾️広島長崎原爆 合計30万人
◾️沖縄戦 10万人
総計:140〜170万人殺害
ーうち、おばちゃんからきいてん。
ーおかあちゃん、もうしにはって、おはかのなかにいてんねんて。
火垂るの墓の焼夷弾は《ナパーム兵器》 https://t.co/ijarm4sf44 pic.twitter.com/hB3xHwP25d
物語の舞台は、第二次世界大戦末期の神戸。
空襲で街は焼け野原となり、避難所や駅には衰弱しきった人々が溢れていました。
冒頭、駅の片隅で清太という少年が静かに息を引き取る場面から始まります。
駅員が彼の遺品を整理する姿を映し、そこから回想形式で兄妹の最後の日々が描かれます。
母との永遠の別れ
◎本日、9月10日は志乃原良子さんのお誕生日です。
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) September 10, 2024
志乃原さんは、『火垂るの墓』で清太と節子の母親を演じています。
✨🎂HAPPY BIRTHDAY🎂✨ pic.twitter.com/QK3MkCh8KE
清太(14歳)と妹の節子(4歳)は、空襲で家を失い、避難先で母と再会します。
しかし母は重傷を負い、数日後に帰らぬ人となります。
清太は妹を守るため、母の死を告げずに日々を過ごします。
叔母の家での軋轢
この火垂るの墓の話だが、清太は歳考えりゃ未熟で世間知らずなのは当然なわけで、日本が豊かで成熟した大人が多ければ清太の肩を持つ人が増え、貧しく余裕がなく未熟な大人が増えれば、この親戚の叔母さんの肩を持つ人が増える
— 愛国心の足りないなまけ者 にきめっ! (@tacowasa2nd) January 3, 2025
こいつみたいなのが増えてるの、明らかに国がまずい方向に進んでるよな pic.twitter.com/U5lhsl9lwf
二人は叔母の家に身を寄せますが、食糧難が深刻化する中、次第に冷たい扱いを受けます。
「働かない子ども」として疎まれた清太は、節子を連れて家を出る決意をします。
向かった先は、郊外の防空壕。そこで自給自足の生活を始めます。
蛍の夜と儚い命
#火垂るの墓
— YASUDA (@Yasuda9432) September 19, 2024
アメリカでも火垂るの墓がネトフリで見れるようになって様々な感想が出てますね。
4枚目の画像が遺影のように見えるように火垂るの墓って”蛍”=”死の象徴”として作中では表してるんですけど、高畑勲監督はこの作品を『反戦物』として無いのがまた深い。 pic.twitter.com/qos1DJUXhR
夏の夜、防空壕に舞い込む無数の蛍。その幻想的な光景に心癒やされる兄妹。
節子は「蛍もみんな死んじゃうの?」と呟きます。
このやり取りは、戦争で命を落とす子どもたちと蛍を重ね合わせる象徴的な場面です。
食糧難と絶望
終戦記念日が話題。戦争で思い起こすのは悲惨さよりも、『火垂るの墓』に対して海軍士官の子である清太と節子が飢え死にするわけがないと批判する宮崎駿の話。「(戦争で)死ぬのは結局、貧乏人」「自ら死を選んでいく現代の子どもの生き方と繋がってる」など。 pic.twitter.com/vgOEW3n4Ua
— ふじむらたいき (@fujifujizombi) August 15, 2024
生活は日を追うごとに苦しくなり、節子は栄養失調で衰弱していきます。
清太は父(海軍軍人)の預金を下ろそうとしますが、すでに日本は敗戦。
父の帰還も望めず、希望は完全に絶たれます。
節子の最期
【衝撃】「火垂るの墓」節子の死因は栄養失調ではなかった!! 衝撃の真実とは・・・ https://t.co/MZnDevfilE … #共感したらRT pic.twitter.com/SlMYtjqM2H
— はーちゃん (@haaa_cyan) March 28, 2019
清太が持ち帰ったわずかな食料を食べた節子は、静かに息を引き取ります。
清太は近くの野原に小さな墓を作り、おはじきや人形、果物の缶詰を添えて妹を見送ります。
清太の死と魂の再会
『火垂るの墓』について
— mai. (@mai_fishingg) August 4, 2025
これ以上の名文はないと思う
「女の子は死ぬまえに、兄がもってきてくれた西瓜を食べ「おいしい」とつぶやき「兄ちゃん、おおきに」といって眼を閉じる。私にはその四歳の少女の姿が、どうしても忘れられない。この世の中でいちばん確かなものは…」
––「夕陽妄語」加藤周一 pic.twitter.com/lywWB0zRCC
妹を失った清太も間もなく衰弱し、駅の片隅で人生を終えます。
最後に、兄妹の魂が蛍の光とともに現代の神戸を見下ろし、静かに寄り添います。
火垂るの墓 考察|悲劇の背景と作品のメッセージ
事前に簡単な説明をして、それなりの心構えをさせた上で、火垂るの墓
— にゃん! ฅ(^ •ω•*^ฅ @ ボロボロになれている今日も ああ 息をして足宛いている… (@_GUNDAM__) July 29, 2025
で、見た後に親子で感想等の会話をするのが良いかと・・・ pic.twitter.com/TbmlMn6vTa
1. 誰か一人の責任ではない悲劇
『火垂るの墓』は、清太と節子を救えなかった周囲の人々を単純な悪役として描きません。
戦時下という極限状況が、人々を利己的にさせ、弱者が切り捨てられる現実を浮き彫りにします。
2. 清太の選択の是非
叔母の家に留まっていれば、節子は生き延びられたかもしれません。
しかし清太は妹を守るため、屈辱や妥協を拒み孤独を選びました。
この誇り高さが、結果的に悲劇を加速させたともいえます。
3. 蛍が象徴するもの
◎本日 9月21日は『火垂るの墓』の清太の命日です。
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) September 20, 2024
栄養失調となった清太は、1945年(昭和20年)9月21日に三ノ宮駅構内で衰弱死しました。
合掌 pic.twitter.com/DqU7ALDLbU
蛍は短命な命の儚さと、戦争で消えていく子どもたちの輝きを象徴します。
「火垂る」という言葉には「火種」と「垂れる」という意味も込められ、戦火と命の終焉を暗示しています。
4. 戦争が奪った未来
戦争がもたらすのは、命の喪失だけではありません。
家族、社会的つながり、そして平和な日常という未来の可能性そのものを奪うのです。
本作はその喪失感を鮮烈に描きます。
5. 実話モデルと時代背景
【野坂昭如】
— 半世紀書店員 (@tetsuyainoue) October 9, 2023
10月10日は、小説家・野坂昭如さんのお誕生日です。
1963年『エロ事師たち』で小説家デビュー。
1967年、妹への贖罪から書いた『火垂るの墓』占領下の世相を描いた『アメリカひじき』で直木賞受賞。
著書多数。https://t.co/Wqbqh9G5GE#半世紀書店員https://t.co/JbUgCs1g4I pic.twitter.com/tNGmU4Yq7x
原作者・野坂昭如の実体験が物語の基盤にあります。
神戸の戦災孤児としての経験、妹との別れが直接の着想源となりました。
アニメ映画版は、当時の街並みや生活様式を高精度に再現しています。
よくある疑問Q&A
Q1. なぜ叔母は冷たかったのか?
A1:極限の食糧難で、家族を守るために他者を切り捨てる選択を迫られたから。彼女もまた時代の犠牲者です。
Q2. 清太はもっと助けを求められなかったのか?
A2:誇りや自立心が強く、他者への依存を避けたこと、そして孤児や弱者への公的支援が欠如していたことが要因です。
Q3. ラストの意味は?
A3:魂となった兄妹が現代の街を見下ろす姿は、悲惨な歴史を忘れないための警鐘であり、平和の尊さを訴える象徴です。
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まとめ|火垂るの墓が残す教訓
8/15火垂るの墓が7年ぶりに地上波放送される。これ野坂昭如さんの実体験を元にした小説が原作なんやが、実際の彼は空腹に耐えきれず妹の食事やミルクを奪い、妹は餓死した。その後悔の念を良い兄・清太に託した物語が火垂るの墓。火垂るとは、B29の焼夷弾(ポスターにB29がうっすら浮かぶ)。 pic.twitter.com/eLneXII8hA
— ますたけ (@master_k1805) July 28, 2025
- 平和と日常の尊さを再認識できる
- 弱者を守る社会の必要性を訴える
- 一人の選択が他者の運命を左右する現実を描く
『火垂るの墓』は、単なる戦争映画を超え、「生きるとは何か」「家族とは何か」という普遍的な問いを私たちに投げかけます。
清太と節子の物語は、時代を越えて胸に響く教訓を残し、私たちに静かに問い続けます。